農薬のメリットは？

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農薬と聞くとなんだか危ないものというイメージがありませんか？でも決まった使用量を守って、正しい使い方をすれば、危険なものではなくなります。むしろ農家さんにとっては作物を育てるためには無くてはならないものなのです。今回は農薬のメリットを紹介していきたいと思います。

そもそも農薬とは？

そもそも農薬とはどんなものなのでしょうか？農業をする際に使うものという、ざっくりとしたイメージしかない人も多いかと思います。

農薬と分類されるもの

日本では農薬取締法という法律があります。この法律では、農薬とは菌や線虫、ダニ、昆虫、ねずみ、その他ウイルスや動植物など農作物（樹木及び農林産物を含む。)を荒らすものを駆除、防御するための殺虫剤、殺菌剤などの薬剤、また植物成長調整剤、発芽抑制剤などのことを指します。

農薬以外の除草、害虫駆除方法

熱湯、熱風、地中加熱、UVカットフィルム、防虫ネットや抗菌マルチ、などこういった道具はもちろん、農薬ではないです。ですが、雑草や虫を駆除するためには効果的なものとなります。

農薬のメリット

それでは、農薬を使うのメリットは一体何があるのでしょうか。いくつかポイントを見ていきましょう。

虫が付きにくい

農薬のメリット1つ目は、害虫が付きにくくなるということです。虫が付いてしまうと、葉っぱや実の部分などを食べてしまい、商品価値が無くなってしまいます。そうなってしまうと農家さんにとっては大きな損害になりますが、虫を駆除するために効果的なのが農薬なのです。

見た目が綺麗になる

農薬のメリット2つ目は、虫食いがなくなり、綺麗な状態で栽培ができるということです。スーパーで見かける野菜はどれも虫食いがなく、綺麗な見た目のものばかりなのではないでしょうか？綺麗な見た目だからと言って、美味しさが変わるわけではなりませんが、やはり虫食いがなく、綺麗な見た目のものの方が消費者も手が出しやすく、売れ行きが良いのです。

 

むしろ見た目が綺麗なものは少し値段が高めで売られている場合が多いと思います。少しでも利益をあげたい農家さんからすれば、やはり虫食いのない綺麗な野菜を造りたいのです。

大きく育つ

農薬のメリット3つ目は、大きく育つということです。農薬の中には成長を促す作用のある種類があります。大きく育てば見映えも良いですし、価格も上がります。やはり利益をあげたい農家さんからすれば、大きな農作物を作ることはとても重要なことなのです。

コストがかからない

農薬のメリット4つ目は、無農薬栽培と比べてコストがかからないということです。農薬を使う際にもそれなりのコストがかかりますが、無農薬野菜を栽培しようと思うと虫食いなどの影響により、出荷できる状態まで綺麗に育つものが通常と比べて少なくなります。その分コストもかかり、とてつもない労力を必要とします。

正しく使えば人体に影響なし

農薬は危険というイメージがあるかもしれませんが、今は法律で厳しく規制されていて、正しい量を正しい方法で使うことが決められています。ですので、国産の野菜は安全なものばかりなのです。

輸入野菜の安全性について

では、輸入品の野菜はどうなのか？と不安に思うこともあるでしょう。現在日本に輸入される食品に関しては、輸入時に国の検疫所が監視業務をしています。外国から輸入された後、国内に流通する時には国産品と同じように地方自治体が監視業務を行っているので、安全が保たれています。

 

具体的にどのような審査が行われているかというと、食品衛生法に規定される製造基準に適合しているか、添加物の使用基準は適切であるか、有毒有害物質が含まれていないか、過去衛生上の問題があった製造者・製造所ではないかなどがあります。

 

また検査の必要がある場合は、実際に食品の変色や異臭、表示の確認、化学分析、細菌検査などが行われます。これに合格しなければ、原産国に送りかえされたり、破棄される仕組みとなります。

農薬を正しく使おう

いかがでしたか？農薬は昔に比べて規制も厳しくなりましたし、人体の影響や環境に配慮したものが開発され、より安全なものになってきています。農薬の意図やメリットの理解が深まれば必要以上に怖がらずに安心して野菜を食べることができるでしょう。また強酸性電解水という塩水を原料とした電解で作られる除菌水も、農林水産省より特定防除資材に指定されるなど、農薬にも新たな動きが出てきています。これからの農家はさまざまな農薬を使い分けて安心・安全の農作物が、新たに生まれ出てくることに期待したいですね。