水草に農薬がついている

この記事を読むための時間：3分

水槽で飼っている生体には、いつまでも元気に過ごしてほしいですよね。でも新しい水草を入れたとたんに熱帯魚やエビが死んでしまうことがあります。その原因は水草についている残留農薬。今回は、水草の農薬を取る方法を紹介します。

水草に農薬ついているとどうなるのか

見た目が美しく、水槽に彩りをプラスしてくれる水草。しかし市販の水草には農薬が使われていることがあり、農薬をとってから導入しないと水槽内の生体に影響してしまう可能性があります。では、新しく入れた水草に農薬が残っていると、どのような影響があるのでしょうか？

生体が死んでしまう

そもそもなぜ水草に農薬がついているのかというと、水草を栽培する際に虫や菌がつかないようにするためです。農薬が水の中に溶けだすと、熱帯魚などの生体に影響を及ぼすことがあるのですが、きちんと農薬を処理して売られているものもあれば、十分な処理がされていないものもあります。パッと見ただけでは判断ができないので、購入前に農薬を使われているか確認をし、農薬がついているものを購入した際はしっかり農薬を落とす処理をしてから導入しましょう。

特にエビなどに影響大

熱帯魚の中には農薬の影響が少ないものもいますが、ヤマトヌマエビなどのエビ類は水草の葉を主食として食べるので、残留農薬の影響が出やすく特に影響を受けやすいので注意が必要です。。

農薬が使われているか見分ける方法

水草に農薬が付着しているか見分ける方法が2つあり、まず購入前に売り場で水草の産地を確認してみましょう。海外産であれば農薬を使用している可能性が高く、エビの飼育には不向きです。ただし、国産でも一部は無農薬ではない栽培方法をしているものもあるので、あくまで1つの目安として判断してください。もうひとつは、水草が入っている水槽や入れ物の中を確認しましょう。エビや貝などがいた場合には無農薬の可能性が高く、水草に貝が付着していたら無農薬で間違いないです。

水草から農薬をとる

続いては、水草から農薬をとる方法を紹介します。先程も触れたように、買ってきた水草をそのまま水槽に入れると、水槽内の生体に影響を及ぼしてしまいますので、きちんと処理を行いましょう。

水につけておく

まずは水につけておく方法で、一番簡単にできます。2つの方法がありますが、1つ目は短時間でできる方法で、まず始めに水草についているロックウールを取り除き、その後、1時間ごとに水を何度も入れ替える方法です。だいたい3回～5回ほど水を入れ換えれば残留農薬を取り除くことができます。2つ目は数日から1週間ほど同じ水に漬けっ放しにしておく方法です。水を取り替える手間が無いため、仕事や家事が忙しくて水の入れ換えが難しい人におすすめです。

薬品での除去

最近では水草の農薬を取り除く農薬除去剤も売っています。やり方は、その商品によって違いますが、大体は同じで、バケツなど水をはり、薬剤を入れて混ぜ、その中に水草を入れます。約10分ほどつけておくだけで農薬を取り除くことができるので、時短になりますよね。

 

また、農薬除去剤を使うと、農薬以外にも水草に付いているサカマキガイなど貝類の卵も一緒に取り除くことができます。水草には農薬以外にも様々な貝類の卵がついていることがあり、そのままにしておくと、水槽の中で貝類が繁殖してしまいます。そうなると掃除や除去が大変になりますよね。害はありませんが、そうなる前に予防できれば一番良いです。農薬除去剤はペットショップやネットで、1000円以下で買うことができます。

強アルカリ電解水につけておく

強アルカリ性電解水でも薬品と同様に、つけておくだけで農薬の除去が可能です。また強アルカリ電解水の野菜の洗浄水ならば20倍に薄めてから約10分ほどつけておくか、直接吹きかけて揉み洗いすることで、即時の農薬の除去が可能ですのでさらに時短が望めます。こちらは食材の野菜に付着している農薬も安全に取り除くことが出来るので、とても安心して使用できますよね。主にネットショップで販売されております。

無農薬の水草を買う

残留農薬を取り除くのが面倒だという方は、無農薬の水草を買いましょう。栽培する時に一切農薬を使っていないので、安心です。お店で買う際に店員さんに聞いてみると良いかもしれません。

農薬から生体を守ろう

いかがでしたか？農薬から熱帯魚やエビを守るためには、水草についている農薬をしっかり取り除くことが大切です。水で簡単に取り除く方法もあれば、薬剤を使って農薬も貝類の卵も取り除く方法など、様々な方法がありますし、農薬を使用せずに栽培した水草も売っています。しっかりと農薬を取り除いて生体を守りましょう。