昨日、2020年12月11日に消費者庁より発表されました。

 

「次亜塩素酸水の販売事業者６名に対する景品表示法に基づく措置命令について」の独自見解を記載します。

 

これは塩素濃度がラベルに記載してある数値に達していなかった事が問題でると消費者庁からの判断でした。

以下に要点をまとめてみましたので、今後似たような粗悪品を購入しないよう参考にしてください。

 

・社名　容量　価格

・次亜塩素酸水の種類

・ｐH値と塩素濃度

・見解

の順で記載して参ります。

 

１．A社　500ml　880円（税込・送料別）

微酸性電解水

pH値　5.0~6.5　塩素濃度　50ppm

「自社工場で製造してあるから新鮮」と記載してありますが、製造日が記載していないなどの点を考慮すると自社工場製造ではない可能性が高いです。また受注してから生成することが新鮮であるにも関わらずただ新鮮と記載してあるため、仕入れてから日数が経過したものを販売していた事が推測できます。電解式の次亜塩素酸水は受注してから生成したもの（生成日の記載がある）でない限りお勧めはできません。

 

２．E社　30ml　1000円（税込・初回のみ送料無料）

記載なし（推測、混合式次亜塩素酸水？）

pH値　記載なし　塩素濃度　200ppm

マスク除菌専用として販売。容器が透明のため塩素濃度はとても下がりやすい。塩素濃度が高いので混合式次亜塩素酸水である事が推測できます。またはただの水の可能性もあります。透明の容器はあり得ません、よく考えてからご購入してください。

 

３．Ｋ社　200ml　1650円（税込・送料別）

記載なし（推測、粉末タイプ混合式次亜塩素酸水？）

pH値　弱酸性　塩素濃度　200ppm

黒の容器で販売、原材料がジクロロシアヌル酸Naのため粉末タイプを水で薄めたものの可能性があります。塩素濃度が低かったのは、原材料が単に少ないと考えられます。混合式はこのようなことが有るから100均で原材料買って自分で作った方が安価で間違いないです。

 

４．D社　不明　不明

記載なし（推測、混合式次亜塩素酸水？）

pH値　5.0~6.5　塩素濃度　500ppm

掲載を発見できず。高濃度500ppm次亜塩素酸水として販売していた様子です。混合式は塩素分解が遅いので塩素濃度が低かったのは、原材料が単に少ない可能性があります。混合式はこのようなことが有るから100均で原材料買って自分で作った方が安価で間違いないです。

 

５．Ｈ社　50ml2本セット　1650円（税込・送料別）

微酸性次亜塩素酸水

pH値　微酸性　塩素濃度　不明

容器と写真は綺麗ですね。原材料も記載が無いので、ただの水の可能性があります。手軽に除菌を持ち運びたいのならば、まずは混合式を作ってみてください。100均で原材料が揃います。

 

６．M社　300ml2本セット　不明

記載なし

pH値　不明　塩素濃度　不明

容器や販売サイトはよく作りこんであります。しかし原材料が精製水と次亜塩素酸水って。。正直意味が解りません。これもただの水の可能性があります。手指に使わない除菌液であるならば、本当に混合式を自分で作ることをお勧めします。原材料は100均で揃いますから。

 

 

以上が今回消費者庁から措置命令が下った6名の業者です。

１．の微酸性電解水以外は、100均で原材料買って自分で作れます。その方がいいです。勘違いされておられる方が多いと思いますが、次亜塩素酸水の原材料が安価で詐欺のようなものだと思われているのは、電解式では無いからです。例えば弊社の業務用2隔膜3室型の機器価格は数百万円（オープン価格）です。これはなによりも心臓部である電解槽が、特殊部品の手作りで作られているため費用が高いのです。さらに日々のメンテナンス、生成時間3000時間で電解槽の交換、、と決して安価で作れるものではありません。さらに電解式は生成日からどんどん塩素濃度が下がっていきますので、生成日の記載がないものは気を付けてください。混合式であれば透明容器でない限り、塩素濃度はほとんど下がりません。また今回はすべて微酸性や弱酸性でしたね。強酸性は電解式でしか作れない事も覚えておいてください。

 

 

次亜塩素酸水の購入での注意点

１．原材料が書いてあること

２．pH値　塩素濃度が書いてあること

３．電解式であるならば生成日の記載があること

４．混合式は、、個人の自由ですが、自分で作った方が良いと思います